「お姉ちゃん、ご飯まだー?」
「姉ちゃん何でダサいの?」
「お姉ちゃんは龍ちゃんと拓ちゃんの彼女?」
翠「それは絶対にないから二度と聞かんといてね?」
にっこり笑顔で脅してみると、ちょっと震えたが元気良く返事をした子供達。
中に入ってみると、沢山の子供が私めがけ走って来た。どうやら橘君に今日の夕食を作るのが私だと教えてもらったようや。
拓「はいはーい、お前ら神木の邪魔しないの!」
「「えー?」」
そこにヒョコッと顔出す橘君。
拓「神木、食堂はそこだから!ママ先生が何か食材買ってあるはずだから好きに使って!」
翠「はいはい。わかったから早く連れてって下さい。」
ぞろぞろと橘君が子供達を引き連れて行くのを見送り私も食堂に向かう。
その途中、阿部先生が廊下の壁に貼られてる何かを見ていた。その顔はどこか険しい。