白【…中々、良いところだな。】
外観を見上げてたら白棹が話しかけてきた。
翠「…せやな。何故かわからんがちゃんと結界が張られとる。妖怪の類いは近づけんやろうな。」
門を隔て見えない壁が張られていた。霊感の強い人間ならわかるかもしれない。
賢「取り敢えず、中に入れてもらおうか。」
拓「あ、はい!
皆ー、今日はお客様が来たから良い子にしてな!」
橘君と阿部先生が中に入ったのを確認して樟葉君と烏山君に向き直る。
翠「…さて、2人共、妖の血が入ってるし辛いやろ?」
飛「ああ、少し。」
蓮「…具合悪い。」
見ると2人共顔色が悪い。翠は筆を取り出し飛鳥の手を掴む。
飛「…? 何を…」
翠「一時的にやけど2人を私の式にする。そうすれば対妖用の結界を使われても平気やから。」
サラサラと手のひらに護符文字を書いていく。