クラリ
翠「…………っつ!」
突如、目眩を感じた。
白【翠!?大丈夫か!?】
翠「うん、大じょ…」
白【!? 後ろ!!】
言葉の途中、いきなり妖が現れてしまった。
翠「…ツッ!オンソワカカラリン…!!」
慌てて札を取り出すが…
―間に合わない!!―
その時
ゴウッ
キィィン
翠・白「!?」
翠「…ミョウワン!"滅"!」
ギャアアア
妖は断末魔をあげながら消えていった。
それにしても、今のは危うく妖の爪が翠に突き刺さると思われたが横から光の塊が飛んできて妖の攻撃を弾いた。
その一瞬の時間の余裕で何とか術をかけれたが…
翠「今のは…何やったんやろ?白棹ではないよね?」
白【我は貴様が許可しなければ力は使えぬ。しかし、今のは明らかに貴様を護っていた。】