陰陽姫 闇の果てに待つのは…



翠はフッと身体の力を抜いた。

翠「失礼した。いきなりこのような無礼、お詫びする。」

?「我等の正体に気付くとはもしや陰陽師か?私達は見逃してもらえるか?」

優等生君が翠に問いかける。

翠「見逃すも何も、半妖である者が悪さするとしても大したことは無い。
念のため、確認しただけやし。」

?「半妖ってわかっていたんだ。僕は樟葉(クズハ) 蓮!母が狐なんだ。」

?「私は烏山(カラスヤマ) 飛鳥。祖父が鴉天狗だ。」

翠「神木 翠。ある調査で来た陰陽師や。」

蓮「調査って最近妖が出てきてるのと関係あるの?」

樟葉君が小首を傾げる。
…見た目が中性的だからその姿がわりと可愛らしかった。

翠「まぁ、そんなとこ。放課後はあまり遅くならないうちに家に帰りな。」