陰陽姫 闇の果てに待つのは…



?「君、名前は?」

銀髪君がニコニコしながら聞いてきた。

翠「………臭い。」

?「「ん?」」

翠「獣臭いっちゅーねん。隠す気無いん?」

?「「!?」」

?「何を…」

翠「正直に答えな。さもなくば、滅する。」

スッと構え、すぐに術をかけれるようにする。

白【おい、コイツらは…】

翠「わかっとるわ。確認や確認。」

白棹が抗議の声を上げるが、私やって陰陽師の端くれ。気付かぬ訳無い。

翠「狐に鴉が人に紛れ何をしている?」

私が問いかけると銀髪君が綺麗な瞳を細めた。

?「何、か。そうゆう君こそ何をしているんだい?君みたいな年れ…」

翠「私はお仕事で仕方なくこの制服に袖を通してんの。それ以上は言うな。マジで滅するからな?」

笑顔で脅すと、2人共翠が本気だとわかるのか口をつぐんだ。

?「僕らは普通に成長の過程でここに入学しただけだよ。」

翠「何か知ってるか?」

?「何も。ただここが半年前から時々空気が淀むくらいかな?」

?「私もその程度だ。」

翠「さよか。」