陰陽姫 闇の果てに待つのは…



翠サイド


翠「クシュッ!」

白【ムッ、冷えるか?】

翠「ああ、平気。誰か噂してるんじゃないかな。」

只今中庭に着いて白棹と合流。

中庭には噴水に木や花壇などあり寛ぎスペースとなっている。

翠「それで話って……
? 何…?ここの"気"…」

スッと地面に手を付け目を閉じる。

翠(ここは水、風、木に土もあるかな?こんなにも心安らぐ気質が揃っているのに、何故ここは落ち着かない?)

立ち上がり上を見上げる。

翠(四方を壁で囲まれてるから?いや、そんなことでこんなに空気は淀まない。)

白【貴様も感じるだろ。ここの異質な"気"を】

翠「何故、こんなにも落ち着かない?」

白【わからん。雑鬼共を捕まえ聞いてみたが、半年前からここは今の状態になっていたようだ。】

翠「半年前、確か初めの失踪者は半年前からやよね?」

白【ああ、関係あるかはわからぬが時期が重なっていたからな。貴様を呼んで、ここの状態を確認させたかった。】

成る程、流石は白棹。よく考えてんね。