翠「ハッ…わかっ…てる…わかってるさかい…出て…来んな…」
小さな声で自身の胸に語りかける。すると痛みは嘘のように消えた。
翠「…ハッ…ハッ…ホンマ…えげつないわ。この"呪印"」
翠はそっと左胸に手を置く。そこには幼い頃受けた呪いがあった。
ああ、そういや説明まだしてへんな?実は私の家、神木家は代々人成らざる者を退治する陰陽師の家系でその筋では有名なんよ。お弟子さんも沢山いるんやで。
んで、この櫻庭高校にはお役目で来ているんや。
お役目って言うんはお仕事の事な?
んで、今回のクライアントはこの学校の理事長さん。何でも最近、不可思議な事が頻繁に起こるから調べてくれってゆうんがお役目内容や。
それをジジ様、現当主 神木 秋雅様が私に回した。
しかし私は修行の身。本来は兄弟子のお手伝いが基本やから簡単な事しかしてきてへん。それをいきなり私の了承なく引き受け、地元の学校には勝手に休学届けを出す。文句の1つや2つ、言いたくなって当然やろ。
それでなくとも…本来なら私は使われへんのに…


