陰陽姫 闇の果てに待つのは…



拓「パクッ……美味しい!神木、料理上手いんだ♪」

俺が考え込んでいると上機嫌な拓海の声が聞こえた。

顔を上げると、神木の弁当をすごいスピードで食ってる。

龍「ちょっと落ち着け。喉に詰まるぞ。そして味わえ。」

拓「だって美味しいんだもん♪」

俺の注意など聞かずにどんどん食べ進める拓海。

コイツ、昔から大食いだからな…

「あ、あの、橘君。」

拓「ん?どうしたの?」

「良かったら一緒にご飯食べていい?」

神木がいなくなったのを見計らったのだろう。3人の女子が話し掛けてきた。

拓「ん~、ゴメンね?俺昼飯は龍之介以外と食べないんだ。」

「えっ、じゃあ神木さんは?」

拓「神木は特別。友達になりたいからね♪」

「そ、そうなんだ。」

顔を引き吊らせ女子は戻って行った。

龍「おい、良いのか?」

拓「良いの!それにアイツら嫌い。神木にちょっかい出すから。」