拓海は誰とでも分け隔てなく仲良く出来る奴だ。
しかし、神木は明らかに誰とも仲良くなる気は無い。そんな奴には流石の拓海も自分から近づかないのだが…
拓「俺は…その、神木が心配で…」
龍「心配?」
心配って何が心配なんだ?イジメとか?
拓「…眼がさ、死んでる気がするんだよ。アイツ…
ウチに来たばっかの奴らみたいに暗い眼をしてるんだよな。」
龍「だから心配。それって同情?仲間意識?」
俺がそう言えば、少しムッとする拓海。
拓「全くない訳じゃねぇけど、純粋に俺がああゆう眼に弱いだけ。連れ出したくなるんだよ。暗い海からさ。」
お前もだろ?っと笑う拓海。
そうなのだろうか?
無意識に俺もあの眼を嫌っていたのだろうか。


