陰陽姫 闇の果てに待つのは…



拓「嬉しい!神木のお弁当美味しそうで良いなぁって思ってたんだ!
じゃあ俺は神木を保健室まで送るよ!」

いやいや、困るから!

翠「いらんいらん。橘君はゆっくりそれでも食べててな。」

拓「えっ、でも…」

翠「モタモタしとったら伊吹君に食べられてまうよ?」

龍「なっ!?た、食べねぇよ!!」

否定する伊吹君だが、目はお弁当に釘付けだ。

翠「それ、私が作ったから不味くても文句言わんといてな?」

拓「神木の手作り!?わぁ、楽しみ♪」

龍「食えんのか?」

ピキーン

空気が固まったような音が聞こえた。

拓・翠「………」

トトトッと伊吹君に近付き、ポカリと橘君が無言で伊吹君の頭を殴り

龍「ッテ!?何すん…ムグッ!?」

反論しようと口を開いた瞬間、翠が卵焼きを伊吹君の口に放り込んだ。

翠「そない言うなら毒味してみぃ。」

ニッコリと不機嫌オーラ全開で笑ってあげる。

拓「龍之介、最っ低!」

橘君も冷たい目で伊吹君を睨んでた。

龍「ひゃんやよ!ひゅひゃりひょりょって!
(※何だよ!2人揃って!)」

拓「龍之介が無神経な事言うからだろ!」

翠「ほな、私行くわ。」

タタッとこの隙に離れる。急がんと白棹怒ってまうわ。

拓「あ、神木!」

橘君が何だか呼んできたが、無視して急いだ。