陰陽姫 闇の果てに待つのは…



拓「強いよ!佐藤を投げてたんだから!」

翠「佐藤?」

どちらさん?

拓「隣の席の佐藤!もう、神木もクラスメートの名前覚えようよ?」

翠「いや、必要ないし。」

龍「何でだよ?」

翠「だって関わる気無いんやもん。お互いにな。」

拓・龍「………」

何か黙ってしまった。おかしかったやろか?

白【翠。】

頭の中に白棹の声が響いた。

翠(! 白棹?どないしたん?)

白【中庭に来てくれ。話がある。】

中庭に?何やろ?

ガタッ

拓「神木?」

翠「具合悪いから保健室行くわ。これ食べてええよ。」

橘君に食べかけのお弁当を差し出す。

拓「え?良いの?」

翠「このままやと勿体無いやろ?あげるよ。」

すると橘君は目を輝かせお弁当を受け取る。