陰陽姫 闇の果てに待つのは…



翠(言いたいことあるんやったら言えばええのに。)

まぁ、予想はつく。こんな女が良い男2人を独り占めすれば、面白くないだろ。

翠「悪いんやけど、余り私に関わらん…」

龍「そういや部活決めたか?」

翠「…………………」

拓「俺は…って神木何か言った?」

翠「……いや、何でもないです。」

何やもう面倒くさい。

拓「そう?俺は空手部に入るよ。」

龍「俺は…剣道部にしようかなって思っている。」

拓「龍之介はやっぱり剣道か。昔からやってたし強いからな。神木は?」

翠「やらん。私帰宅部にすんねん。」

パクパクとお弁当を食べる翠。

余り関わらんではよ白棹と合流してまお。

拓「えー?一緒に空手部入ろうよ!」

ねぇねぇと顔を覗き込む彼は、まるで小型犬のようで可愛らしい。

見た目はカッコええのに性格が可愛らしくてギャップがあるな。

龍「コイツに空手なんて出来んのか?」

訝しげに見てくる伊吹君。ウザイわぁ。