昼休み
拓「何かさっき肩が異常に重かったんだけどさ、急に軽くなったんだよね!」
龍「あ?何だそりゃ。」
拓「んー、なんつーか肩に乗ってたもんが消えたってゆうか。もしかしたら"何か"いたんじゃないかな?」
龍「なっ!?な、何かって何だよ!?」
拓「え?だから幽…」
龍「うわぁぁ!言うな!!」
橘君の言葉を聞くまいと叫びながら両耳を塞ぐ伊吹君。意外にもこの手の話は苦手なようだ。
………じゃなくて!!
翠「………あのさ、なしてここでお昼食べるん?」
何故かチャイムが鳴り、私がお弁当を取り出すと橘君と伊吹君が近くの机をくっ付けて来た。
拓「え?だって神木とご飯食べたいんだもん♪」
龍「拓海が動かないからだ。別に俺はお前と食いたくねぇ!」
翠「せやったら来なければええやん。それに橘君、なして私と一緒がええの?」
拓「俺は神木と仲良くなりたいんだよ♪」
ニコッと屈託なく笑う橘君に周りの女子から小さく悲鳴が上がる。
それと同時に感じる突き刺さるような視線。


