数日後


龍「拓海!いたか?」

拓「黒髪のストレートで超絶美人の1年女子って情報じゃあ、わかるわけないじゃん!つか、何で俺を巻き込むかな!?」

龍「親友を見捨てんのか!」

うるさい…

えー、今は休み時間の1―Aの教室です。ここ数日、毎日伊吹君が橘君を訪ねて来ます。

意外やったんやけど、橘君と伊吹君は同じ小、中学の同級生で親友やったんやって。

で、何故か私に話し掛ける橘君が伊吹君を紹介してきたんよね。

龍「あ゛?何見てんだよ地味女。キメェんだよ、ブス!」

白【ヒドイ言われようだな。】

だが、伊吹君はあの時の女子生徒が私だとは当然気付かず、挙げ句全く友好的ではないのだ。

まぁ、私も仲良くするつもり無いからええけど。

拓「ちょっと龍之介!彼女に当たるなよ!!
ごめん神木…」

翠「橘君が謝るんや。何や保護者みたいやな。」

クスッと笑うと伊吹君が睨んできた。

翠「睨むしか出来ひんの?あー怖いなぁ?これやったら閻魔様も震え上がるなぁ?」

小馬鹿にしたように言えば伊吹君は顔を赤くし、橘君は苦笑した。

拓「神木の方が上手だな?」

ぽんっと伊吹君の肩を叩く橘君。

龍「うっせぇ。」

伊吹君は拗ねたように視線を逸らした。