カツーン カツーン カツーン

暗い学校に1つの足音が響いている。

ピタッ

?【僅かに清浄な力を使った気配を感じる。
………奴ではない。どこかで感じたことがある。…これは…もしや…】

声の主は2階の階段を少し撫で

?【もし奴が来ているとすれば…

ククッ、愉しくなりそうだ。】

カツーン カツーン カツーン

再び足音が響きだし階段を降りてそのまま…フッと静かになった。

窓を開けたり、教室に入ったりした音はしなかった。まるで煙のように"消えた"のだ。

?【果たして、我を見つけられるかな?神木の巫女よ。】

暗い学校に声の主は見えない。だが、どこからともなく不気味な笑い声だけ響いていた。