陰陽姫 闇の果てに待つのは…



飛「どうしたんです?」

賢「何が?」

飛「貴方は緋月を倒すことが目的だった筈。なのに浮かない顔ですから。」

すると、ケータイ灰皿に煙草を押し付けこちらを見てきた。

賢「…15年前、アイツが白棹を宿した時に俺はジジ様、神木家当主 神木 秋雅様に頼みこんだ。
翠の呪いを解いてくれ!俺が代わりに白棹の器になる!ってな。」

けれど当主の答えは…

賢「そんなに言うなら翠の両親を殺した邪神を祓ってみよ!そうすれば白棹を翠から取り除こう。
って言われてよ。16の俺ががむしゃらに探し回って、見つけて勝負を挑んでも遊ばれて終わる。それなのに当の翠本人が解決しちまった。カッコ悪いよな。」

自嘲気味に笑い、煙草をポケットに突っ込んだ。

飛「それを翠さんは知っているのですか?」

すると、首を振り

賢「俺がいないのを良いことに翠には俺は死んだと言い、一切の希望を奪っていたよ。俺もこんなカッコ悪い話を言いたくねぇし。」