飛鳥サイド
翠が駆けていった階段を呆然と見詰め、同じように呆然とした阿部先生と目が合った。
私に気が付くとバツが悪そうに視線を反らす。
何かしたのか?
飛「喧嘩でもしましたか?」
賢「いや、別に。」
別にという顔ではないが…
賢「生徒会の仕事か?」
飛「いえ、考えてました。もうじき彼女はここを去る。このまま別れるのは悲しいなって…」
ゆっくりと近付き、阿部先生と同じようにフェンスに寄りかかった。
賢「悲しいつったって、大体アイツはお前らと生きる世界が違う。そもそも年齢も」
飛「それ以上言ったら彼女、怒りますよ?」
かもな。と笑う阿部先生はどこか寂しげだ。


