陰陽姫 闇の果てに待つのは…



賢「被害者の親御さんには?」

翠「真実を話し、選択させた。娘がいた記憶を消すか、現実を受け止め生きていくか。」

賢「…で?」

フッと息を吐き、笑う。

翠「娘の事を親である自分達が忘れれば、あの子の事を誰が覚えている?悲しくても辛くても私達はあの子の記憶と共に生きていきます。だそうです。」

賢「強いな。」

翠「ええ、ホンマに。」

そして会話が途切れ、2人揃ってまた空を見上げる。


翠(お役目は全て終わった。ジジ様からも帰還するよう言われとる。後の事後処理も本家に任せればええ。あとは…)


翠「兄様は、このまま教師を続けるん?」

賢「…いや。」

バッと顔を上げれば阿部先生は空に煙を吐きながら、どこか他人事のように呟く。