陰陽姫 闇の果てに待つのは…



白【そうやも知れぬな。昔翠は阿部の小僧にベッタリだったものな?】

翠「そ、そうやっけ?」

下から見上げると少し困ったように白棹が笑う。

白【阿部の小僧が死んだと聞かされ、代わりに我がこうして抱き締めてやっておったがな?】

龍「意外に甘えた奴なんだな。」

クッと面白そうに笑う龍之介にちょっとムカついた。

翠「うっ、うっさい!///」

希「はい、そこまで!白棹、そこをおどきなさい。」

ピシャリと一喝し白棹に退くよう促す。

白棹が翠の傍を離れると拓海が小さなテーブルを翠の前に置き、そこにお盆が置かれた。

お盆の上には小さな土鍋があり、蓋を開けると優しい香りがフワリと鼻腔をくすぐる。