パタパタと近付いて来たのは兼山 希美だった。
拓「ママ先生!?」
龍「な、何でここに…」
希「まさかと思ったけど、やっぱりここにいたのね。貴方達、一体何を…」
そこまで言って驚いたように息を呑む希美。視線の先には白棹と阿部先生がいた。
拓「あ、あの、これは!」
希「賢人さん、白棹!?」
希美は急いで駆け寄り、傷の状態を確認している。
それを目を丸くして見ている4人。
飛「貴女は彼らと知り合いですか?」
希「…鴉天狗に妖狐ですね。貴方達は翠さんの味方ですか?それとも敵ですか?」
龍「ママ先生、あんた一体…」
ガキィィン
鋼同士がぶつかる音がした。目を向けると翠と緋月がお互い背を向け動かない。
カラン
一拍おいて乾いた音がした。それは翠の刀の刀身が折れ、地面に落ちた音だった。


