賢「なっ!?この化け物が…!」
呟き、白棹と阿部先生は緋月に向かって走っていった。
――駄目だ。
ふと、思った。これじゃあ緋月は救えないと。
瀬【何か解りましたか?】
翠(……正直、自信は無い。けど試したい思います。瀬織津姫様、どうか私にやらせてください。)
瀬織津姫は答えない。だがフッと身体に感覚が戻った気がした。
手を動かすとちゃんと翠の思い通りに動かせた。
ドォン!ドォン!
翠「!?」
何かが飛んできて翠の髪を乱す。
驚いて見てみると白棹と阿部先生が校舎と地面に転がっていた。
翠「白棹!兄様!」
すぐ近くの阿部先生に駆け寄り顔を覗く。
全身傷だらけで目を閉じているが、呼吸をしていることに安堵した。どうやら気を失っただけなようだ。
翠「良かった…」
拓「…す…い?」
振り返ると驚いたような4人の顔があった。


