陰陽姫 闇の果てに待つのは…



翠(兄様!白棹!)

名を呼ぼうと口を開いたつもりが全く身体が動かないことに気付く。

翠(な、何やこれ!何で!?)

瀬【今この身体は私のモノ。貴女が答えを見付けられなければこの身体は返しません。】

なっ!横暴やぁ!!

瀬織津姫の声が響き、自分の意思とは関係無く手を前に突きだす。

瀬【水千玉!(ミズチダマ)】

千もの水滴が緋月に向かって飛んでいく。

緋【同じ事の繰り返しでは我を倒せまい!】

キンキン!と緋月は水滴を刀で斬る。すると緋月の後ろでドォンと破壊音がし、斬られた水が地面にぶつかって土を抉っていた。

しかし、その先には

賢「っ!危ねぇ、避けろ!!」

見ると拓海、龍之介、飛鳥、蓮がいる方にも水が飛んでいた。

翠(皆!!)

4人の方に駆け出したかったが身体は言うことを利かず、全身から血の気が引いた。