瀬【彼を恨んでいるのでしょう。それは変わりませんか?】
翠「………」
何も答えられない。正直なところ、奴の憎しみ、苦しみ、悲しみ、解らない訳ではないから…
瀬【私があの邪神を祓うことは出来ます。ですが、彼は貴女に救いを求めた。貴女ならもしかしたら完全に自分を祓ってくれるのではないかと。】
翠「え…何やそれ。」
祓って欲しいん?
瀬【貴女の魂の色は"彼女"と似ている。だから邪神は貴女を気に入り、同時に賭けてみた。貴女なら今度こそ終わりに出来ると…】
翠「…どうゆう事?」
すると急に身体が浮上する感覚に驚いた。
翠「わっ!何や!?」
瀬【見なさい。どうすれば彼を救えるか解らなければ、彼は邪神としてまた生を受ける。】
頭上で目映い光が翠を包む。堪らず目を閉じるとドォンとすぐ近くで破壊音が響いた。
翠(なっ!?)
慌てて目を開けると暗い中庭で緋月と対峙する2つの影が目の前にいた。


