翠「そ、それで、あのここは?緋月に…兄様は…っ」
生きてるん?
聞こうとして言葉に詰まる。緋月が兄様に刀を振り上げたところまでは憶えてる。だがそのあとは…
それに今いるのは真っ暗な空間。ここがどこかわからないが地に足は着いていないにもかかわらず不思議と恐怖を感じない。
瀬【彼なら無事ですよ。そしてここは貴女の夢の中、意識の底。私は貴女の中に入り貴女の身体で今なお邪神と戦っています。】
翠「私の身体で戦ってって、どうして!?それに白棹はどないしたんですか!?」
私の中には既に白棹が封印されている。他にこの身に妖や、ましてや神を宿すなど不可能だ。
瀬【あの時、龍脈に触発され貴女の霊力は急激にはね上がっていました。私が入ることで貴女の暴走を止めることが出来ると踏みましたが結果は予想通り。しかし、少々手狭だったので中にいた妖は追い出させて頂きました。】
翠「……は?」
追い出した!?そんなこと出来るん!?


