白【追い出された身ではわからぬが、もしかしたら解けているやも知れぬな。あれは我と器の魂を繋いだ状態でなくては意味がない。なれば、今は我と離れた為、呪いは無効化されたか、あるいは…】
あるいは、白棹は解放されたが翠の胸には残っているか。
賢「翠…」
すると白棹は一歩前に進み出て
白【我はあれに加勢する。魂が離れようと翠の中に何がいようと我が器が戦うと言うなら我は翠と共に…】
振り返り俺を見据える白棹。
白【貴様はどうする?】
答えなど決まっている。
賢「行くに決まってんだろ!」
俺の答えに満足そうに微笑み、白棹は妖力を一気に上げた。