賢「いや、あれは」
白【翠の中に何かいる。そうだな。】
質問ではなく確信。そんな感じで白棹は俺を見詰めていた。
賢「ああ。この地に身を置く祓戸大神、瀬織津姫だ。」
龍「瀬織津姫?瀬織津姫って池神神社の水神か?」
賢「知ってんのか?」
意外にも伊吹は聞いたことある名だったようで、驚いたように声を上げた。
蓮「僕も知っている。母さんが昔、会ったことがあって、その昔この地が穢れ1人の美しい娘が雨を降らし浄化したんだ。けれど、雨は穢れを浄化した後も降り続け遂に川は氾濫。娘は責任を感じて濁流に身投げし、その身をもってこの地を救った。


