濡れた髪をかきあげ、瀬織津姫は天に手をかざす。するとその手に空から降る水が集まり、たちまち大きな水の玉が出来上がっていた。
翠【私が貴方の望みを叶えましょう。】
そう言ってそのまま手を緋月に向かって振り下ろすと
バシャン
緋【!?】
翠【受けなさい。邪神と生まれた哀れな武将よ。】
ドドドド
瀬織津姫の手を合図に水の玉からまるで弾丸のように次々と小さな塊が緋月に飛んでいく。
緋【くっ!】
緋月は飛んでくる弾丸を刀で斬る。斬るたびキンッと甲高い音が響き緋月の後ろの壁が破壊音を上げ、穴が空いてしまった。
つまり、水の塊はそれだけの強度があり斬られても、それは失わないと言うこと。
賢「スッゲ…」
思わずそんな呟きがもれる。


