緋【…何者だ?】
緋月も驚いたのであろう。その目は動揺し、少し見開かれている。
翠【我が名は瀬織津姫。この地に身を置く祓戸大神。】
それは翠の声を使い名乗る。
瀬織津姫(セオリツヒメ)
確か、この土地に来たときに大きな池の奥に神社があるのを見た。
何気無く覗いてみたら神社の由来が書かれた看板があり、ほとんど読めないほど字が掠れていたが祀っているのは祓戸大神(ハラエドノオオカミ)であり水神、瀬織津姫と書かれていた。
祓戸大神とは穢れを祓う神。そして水神でもある瀬織津姫は古来より穢れを祓うとされる水を司る。
そんな神が何故ここに?
翠【不思議ですか?私がここにいるのが】
見透かしたように俺に問い掛ける。


