翠「!? 白、飛鳥と蓮を!あの子らは半妖や!もしかしたらそこの妖のように影響を受けるかもしれへん!」
白【人の心配をしておる場合か!?貴様が今まさに影響を受けているとゆうに!!】
翠「私よりあの子達や!お願い、行って!!」
揺るぎ無い瞳に見詰められ、白棹は少し躊躇したが翠の性格は誰よりも知っている。ここで突っぱねれば動かない身体を引き摺ってでも自分で行こうとするのだ。
白【……全く、我の器はどうしてこう頑固なのやら。】
翠「私なら大丈夫。任せたよ白棹!」
白【承知!】
しゅるんといつもみたいに白棹が消えた。
そして緋月に向き直る。
緋【…己は二の次か。欲深き人間の娘にしてはそなたの魂は清らかすぎる。だからこそ…】
刀を構え
緋【―――汚したい。】
言葉と同時に緋月は間合いを詰めてきた。だが、その先にいたのは…
賢「!! くっ!」
阿部先生だった。