賢人サイド


賢「ッセイ!」

ドコッ

「グフッ!?」

バタン

賢「悪いな。お前らに優しく出来るほど今の俺には余裕がねぇんだ。」

生徒達に謝罪もそこそこに手を擦りながら、翠を探す。

賢「普段人なんて殴らねぇから慣れねぇな。翠は…
! この気配、緋月が現れたか!?」

慌てて気配の方へ急ぐ。すると、壁の一部が壊されていた。

賢「こんなとこに奥へ続くスペースがあるなんて」


翠「緋月!!」


賢「!!」

翠の叫びに急いで首を向ける。

すると、短刀を構え緋月に突っ込んで行く翠の姿があった。

賢「翠!!」

手を伸ばすが翠には届かなかった。