陰陽姫 闇の果てに待つのは…



すると、奥には小さな祠があった。ボヤけて見えてたのもハッキリとして、恐らく退魔刀で結界を解いたのだろう。

翠「! あった、龍脈の封印!」

バタバタと近付きギクリとする。

翠「…封印が…弱まってる…!?」

見ると、祠から封印の力を殆ど感じない。それどころか微弱だが龍脈の力が少し洩れている。恐らく怪異の原因は妖が龍脈の力を僅かに感じて集まったからだろう。だが完全に封印は解けていない。
しかし、それも時間の問題だ。

翠「何で弱まってるんや!?封印は術者に相当な実力がなければ掛けることすら出来へん。つまり、中途半端な事は出来ない筈や!」

それが弱まるなど、今までそんな症例聞いたことあらへんのに。

?【不思議か?】

突然、声が聞こえた。
バッと短刀を構え警戒する。

翠「どこにいる。姿を見せろ!!」

刻一刻と闇が広がる。それに同調するかのように、奴の気配を強く感じ始めた。

翠「出てこい!緋月(アカツキ)!!」

緋【ほう?我が名を呼ぶということは思い出したのだな?翠よ。】

グワッ

空間が裂け、暗い闇の中から美しい男が姿を現す。