陰陽姫 闇の果てに待つのは…



タッと走り出すがすぐに何人かが前に回り込んできた。

賢「ハヤテ!」

ゴゥ

ハ「キー、キー!」

阿部先生の使い魔であるイタチのハヤテが翠と生徒達の間に入り、彼らを翠から遠ざけた。

翠「ありがとうハヤテ!」

お礼を言って駆け出す。っと言っても中庭自体そんなに広くもない。

翠は阿部先生達から離れ、目を閉じ集中する。

翠(恐らく、奴が結界を張り見付けられないようにしているはず…
ならば逆に意識が集中しない場所は…?)

翠は中庭全体を探る。すると、一ヵ所意識が霧散するところがあった。

翠「…?こっち?」

目を開き先程の方へ向かう。しかし壁があるだけだった。

翠「何もない。壁があるだけ…?いや、これベニヤ板やん。」

よく見ると一ヵ所だけベニヤ板を張った場所があった。それも集中しないとボヤけて見える。

翠「奥に続いてる?
セイッ!!」

ベキッ

翠は短刀を勢い良く振りかぶり、板を折ってしまった。