陰陽姫 闇の果てに待つのは…



白【……駄目だな。やはり結界でも張っておるのだろう。全く気配を感じないし、見えぬよ。】

スッと立ち上がり首を振る。

賢「行ってみないことには始まらない、か。生徒達は俺が眠らす。翠は封印場所を探せ。」

翠「はい、兄様!」

そう言って眼鏡を外し、髪を解く。仕事はいつものスタイルじゃないと締まらない。

白【では行くぞ!各々、絶対に無茶はするな。何かあれば我や阿部の小僧を呼べ!】

いつの間にか白棹が仕切っていた。

賢「おい待て、何でお前が仕切る?」

翠「まぁまぁ兄様、年長者は敬うべきですよ。」

ポンッと肩を叩き笑うとハァとため息が聞こえた。

賢「"解"!」

阿部先生が部屋に張った結界を解く。すると、部屋の外から淀んだ空気を感じた。

翠「もうこんなに空気が淀んでる。既に妖も出てきているかもしれない。」