だが…

賢「…っと。大丈夫かお前ら!…怪我はしてないな、良かったぁ。」

翠「!!!!/////」

何故か翠は床に叩き付けられる事なく、心底安心した阿部先生の腕の中にいた。

蓮「あー、阿部ちゃんズルい!僕も翠ちゃんをお姫様抱っこして助けたかった!」

飛「…蓮、取り敢えず私の上から降りてくれ。」

見ると龍之介と飛鳥は拓海と蓮の下敷きになっていた。

白【貴様ら、受身くらい取れぬのか?】

唯一、白棹だけは綺麗に着地していた。

翠「あ、ああ兄様!降ろしてください!!///」

何やこれ!めっちゃ恥ずかしいわ!!

賢「ああ、すまん。大丈夫か?翠。」

心配そうに聞いてくるが未だ抱き抱えられたままだ。

翠「ちょっ、ホンマ待って!兄様、私、服が…」

賢「服?」

改めて翠を見た阿部先生は目を見開いた。
その視線から逃れようと必死に服を掻き合わせ俯く。