翠「広い。無駄に広いなこの学校は。」

全て見廻り屋上に来た。ここまで1時間半かかったわ。

キィィ

翠「…わぁ、見晴らしええやん!」

櫻庭高校は少し小高い丘に建てられており、高いビルなどなく、視界が開けて気持ち良い。

翠「ここならお昼、気持ち良くご飯もお昼寝も出来そうやな」

?【貴様はそれしかないのか?】

頭の中に声が響く。

翠「何や、いたんか。」

?【我は常に傍におる。貴様が死んだその時、新しい器が見つからなければ我は貴様と共に命を落とすだろ。】

ポワンと姿を現したのは半透明な金髪の美少年。
綺麗な長い髪を1つにまとめ、着物を着ている。見た目年齢は中学生くらいだ。
勿論、一般人には見えない。