陰陽姫 闇の果てに待つのは…



賢「俺が治しておいた。」

阿部先生の一言に目を見開く白棹。

白【貴様が治したのか?我を使わず貴様を頼ったと…?】

翠「頼ってへん。つか無理矢理やられたんや。」

阿部先生のやり方と白棹の癒療ならば、迷わず白棹を選ぶ。

白【ふむ、無理矢理と?ならば致し方ない。不本意ながら礼を言おう。】

賢「白棹が礼を?昔じゃあ有り得なかったな。」

翠「そうでした?」

賢「そうだよ。俺、なんか目の敵にされてたし!」

確かに白棹は私が兄様と遊んでいると不機嫌で、中々姿を見せてくれなかったが、礼儀はちゃんとしろと耳にタコができるほど言っていた。だからそんな印象はないが…

白【それで阿部の小僧。貴様がここで教師をしているのは何故だ?】

賢「ある妖を追っている。櫻庭高校で気配が消えた。一先ず潜入してみたんだが、見付からなくてな。」

苦い顔をして俯く阿部先生。