怪我を治す事しか頭になかったということは、私とキスするくらいなんともないという事ではないだろうか?
賢「(ボソッ)…んなわけあるかよ。今だって、ちょっとヤバかったってのに…」
翠「? 兄様?今何かおっしゃいました?」
顔を背け何か言った言葉が聞き取れず、聞くが
賢「何でも無い。ほれ、そろそろ本題に入ろうか。」
本来、ここに来た目的を思い出し、手を差し出す先生。
その手を掴み、取り敢えずコーヒーを淹れ直すとキッチンに向かった。
コポコポとお湯を淹れ、コーヒーが出来たとき、そっと唇に触れた。
私、兄様とキス…しちゃったんだ…
カァァァと頬に熱が集まる。
い、いや、落ち着こう。あれに他意は無いんや!私だけこんな気にしてたらバカみたいやん。
ドキドキする鼓動は無視する。だって、怖い。こんなん私らしくない…


