陰陽姫 闇の果てに待つのは…



賢「お前、怪我治してないのか?」

翠「………」

賢「白棹がいるのに何故だ?」

翠「………嫌なんです。白棹は道具やない。ちゃんと意志を持った存在なんです。それを自分達の都合で封じたり解放したり、勝手過ぎませんか?」

賢「……わからなくはないが…これはマズイだろ。白棹は?」

翠「朝方まで私を看病してくれたから今は私の中で深く眠ってます。」

白棹はずっと頭に冷たいタオルを置いてくれたり、手を握っていてくれた。本来は、睡眠をとる必要の無い妖だが、私と同じ生活リズムにするため夜は眠るようになった。

賢「…………お前さ、キスしたことあるか?」

翠「はい?」

いきなりそんなことを聞かれ間抜けな声が出てしまった。

翠「あり、ません、けど…?」

賢「ファーストキスに特別な想いは?」

い、一体何なんやろ?何が言いたいんやろ?