陰陽姫 闇の果てに待つのは…



賢「事情を知ったのがあいつらで良かったな。」

翠「……ええ。」

だが、妖の邪気に触れたため拓海と龍之介は人成らざる者が見えるようになっている筈だ。

翠「一応、妖が見えないよう術はかけたけどいつまで持つか…」

賢「いつの間にかけたんだ?」

翠「あの2人を起こす時に。」

翠は拓海と龍之介を起こす際、一瞬目に手をかざし術をかけたのだ。

賢「成る程、まぁ奴らの将来考えるとそれが良いだろ。」

翠「それで兄様、私からの質問…」

グラッ

翠「……っ!?……」

一瞬、強い目眩に襲われ危うく阿部先生に倒れ込みそうになった。

賢「……辛いか?」

翠「いえ、平気…」

グイッ

翠「痛っ!!」

右腕を軽く引かれ、思わず大きな声を上げてしまった。

慌てて口を押さえるがもう遅い。グイッと袖を捲られ包帯を巻かれた腕を見られてしまった。