翠「…え…え~と…」
蓮「やっぱり阿部ちゃんも陰陽師だったか。」
翠・賢「!?」
いきなり聞こえた声に振り返ると樟葉君が眠たい目を擦りながら立っていた。
賢「樟葉!?どうしてお前が」
飛「すみません、私もいます。」
翠「烏山君まで、何で出てきたん!?」
蓮と違い、しっかりと身だしなみを整えた烏山君が申し訳なさそうに出てきた。
飛「すぐに誰かいるって見破られたら、貴女だけ罰せられると思って。ならば私達もともに…」
賢「翠、説明しろ。包み隠さず全て。」
阿部先生に見据えられ固まる翠。
翠「…ふぅぅ…」
賢「翠!」
翠「!」
ガタッとドアに押し付けられてビクリとする。
翠「兄…様…?」
賢「不可抗力と言っていたな?安心しろ、俺は翠を信じてるしジジ様に報告するつもりもない、俺の情報も言う。だからお前も俺を信じろ。」
翠「…は…はい…」
真摯な目に見詰められ、翠は頷くしかなかった。