陰陽姫 闇の果てに待つのは…



白【翠は僅か4つで器となった。当時、我は違う者の中に封じられていたが、ある日強いショックで心を空っぽにした翠が現れた。】

翠は幼いながらも霊力が強く、将来を期待されていた。
そんな彼女が心を空っぽにしては、自身の霊力を制御出来ず暴走して翠自身、身を滅ぼしていただろう。

白【そこで究極の選択として、我を空いてしまった心の隙間に入れた。
しかし、同時に翠を孤独にもした。】

白棹の呼び掛けに反応し日に日に表情が豊かになりつつあった。
しかし、白棹を宿したことで翠は一族に睨まれてしまった。

蓮「何で!?翠ちゃんに君を入れたのは神木家なんでしょ!?」

白【……翠の強いショックとは、両親を目の前で殺された事らしい。】

拓・龍・飛・蓮「!?」

その一言に全員息を呑む。