陰陽姫 闇の果てに待つのは…



飛「何をしている?」

皆、不思議そうに2人を見る。

白【毒は…うむ、大体浄化されたな。翠、我が癒療してやろう。解放を】

翠「けど…今回は私の不注意や。自業自得なんやから別にいいよ。」

白【遠慮しておる場合か。その腕の傷、なかなか深かろう?痛みで眠れぬぞ。】

真剣に言う白棹に対し、翠は頑なに拒否を示す。

翠「いらない。ホンマに平気やから…」

そう言って壁を支えに立ち上がり、風呂場に向かう。

白【こら翠!何する気だ!!】

翠「血を流すんよ。いつまでもこのままは気持ち悪い。」

当然と言うように言葉を返す翠。しかし、今お湯を使えば血行が良くなり、また傷が開くだろう。そんな事、翠だってわかっているだろうに…