陰陽姫 闇の果てに待つのは…



++数十分後++


拓「神木っていいとこに住んでいるんだな。」

翠「ええからはよ入り。白棹、『龍神酒』持ってきて。」

白【うむ。】

トトトっとキッチンに消えた白棹。

そして、部屋に入った4人はキョロキョロと部屋の中を見ている。

翠「あんまり物が無くて殺風景やろ。寝るために帰って来とる部屋やから」

そう言って翠は壁に凭れ、ズルズルと座り込む。
その顔は毒で熱が出てきたのか赤くなっている。

龍「神木、大丈夫か?
…熱がある。」

龍之介は翠の額に手を当て心配そうな顔をしている。
普段の彼とは正反対だな。

そんな事を思いながら翠は苦笑する。