拓「よ、妖怪って…いたんだ…」
龍「…で、お前は?」
白棹を見据える龍之介にフンッとそっぽを向く。
白【気に入らんな。助けてもらい、質問だけで礼の一言も言えぬか。】
龍「あ゛ぁん?(怒)」
ギロリと睨むが白棹には通用しない。
白【ほぅ?オマケに恩人を睨むか?良いのだぞ?我は貴様を妖の群れに放り投げる事も出来るのだ。】
龍「!! ッチ、ムカつくガキだぜ!」
ドカッと椅子に座り腕組みをする。
そんな龍之介を軽く睨む白棹。
白【誰が童(ワラベ)か。我はもう五百は超えておるわ。】
その一言に皆驚愕。しかし、当の本人はしれっとしていた。
白【我が何者で翠が何者か、それは翠より聞くが良い。受け入れる入れないは貴様らの自由だ。】
それだけ言い白棹はベッドに腰掛け目を閉じる。
蓮「白棹、どうかした?」
白【翠の位置を確認している。
こちらに近付いているな。】
ガタン
翠「…っく!」
白棹の言う通り、すぐに翠が扉を開けた。しかし、その右腕は