龍「あ!」

拓「? 誰?」

傷み知らずの黒髪をかきあげ、困った顔をした美少女がいた。

?「白棹、皆を保健室に。私はここを片付ける。」

?【承知。】

ポンッと小さな音がしたあと、長い金髪を結った着物を着た少年がいきなり現れた。

?【行くぞ小僧共。また集まって来る前に安全な所へ】

飛「わかった。行くぞ皆!」

拓「ま、待って!彼女も…」

振り返り、彼女に手を伸ばす。しかし、彼女は首を振り

?「私を心配するなら邪魔にならんよう、はよ行ってね。」

龍「えっ、関西弁…?」

彼女の口調はある少女と重なる。

拓「まさか…」

龍「嘘…だろ…」

翠「やっとわかった?私は神木。神木 翠。」