ガラガラー。

海麗先生がドアを開ける。
そして中に入っていく。

「みんなおはよう」

海麗先生の明るい声が廊下まで聞こえてくる。

「ねー海麗ちゃん、今日さぁ転校生くるの~?」

「男?女?どっち」

次々と声が聞こえてくる。

自己紹介ってどーゆー感じがいいのかなー?
全然分かんないよ。
まじでどうしよう。

そうあせっていると
私は海麗先生に呼ばれた。

「村田さん。入ってきてー!!」

ヤバッ!!
全然考えてないよ~

「はっ はい。」

私は不満を抱えながら教室に入った。

皆の目線が私に向けられているのがわかる。

なっなんで皆見てくるの??
私なんか変かな?

「じゃー村田さん、さっそく自己紹介してくれる?」

「はい。」

まじゃばいんだけど…
最初っから印象わるいとかちょーサイアクだしな。

まぁ頑張るしかないか!

「えっとぉ、村田美歌です。美しいに歌と書いてはるかと読みます。
静岡県から親の都合で東京に来ました。
ここら辺のことわからないけど、よろしくお願いします。」

「村田さんありがと。」

海麗先生が笑いながらいう。

「みんな、これから村田さんとなかよくしてあげてね!」

「は~い」
「オッケー」

皆がそう言う。

「村田さんの席は窓側の一番後ろね」

「はい」

私はそういって自分の席に座った。

めっちゃ緊張したぁ
皆私の事どう思ったかな?

「はーい。誰かいない人いる?」

「先生ーりゅうやんがいなーい」

「また橋本くん?
遅刻ばかりで…
ハァ困った子」

橋本くん?
って誰だろう?
隣をチラッてみたら隣がいない。
もしかしたら隣の人が橋本くんなのかな?どーゆー人なんだろ?
私ったら緊張しすぎてきずかなかったんだ。
仲良くなれるかな?

ガラガラー

ドアが開く音が聞こえた。

前のドアが開いた。

「はよーすっ」

だっ だれー!?

髪型は茶髪でワックスで遊ばせたかんじ。
耳には両耳合わせて5つの穴が開いていて、3つの穴にピアスが付いてある。
けっこう腰パンしてあるし…

何か…チャラそう。

「りゅうやん、はよー」

りゅうやんって言う人の友達が笑いながらいう。

次々と
「りゅうやんおはー」

「おはゆぅ」

などの声が飛び交っている。

この人、そんなに人気者なのかな?

「橋本くん遅刻しすぎ!ちゃんと時間内に来なさいっていってるでしょ?」