ような快晴で、美樹は、彩乃の思いっきり楽しんでいる姿が目に浮かぶようだ
った。なにせ、この数日間は、日頃大人しくておっとりとした彩乃からは想像
がつかないほどのはしゃぎようだったんだから。自然、口元がほころんでくる
自分は、なんて親馬鹿なんだろうと苦笑していると、いきなり美樹の携帯のベ
ルが鳴った。後で振り返ると、その時、一瞬嫌な予感が胸をよぎったのだった
が。
「あっ、美樹さんか! 落ち着いて聞いてな。彩乃ちゃん、今日麻衣さんに連
れられて出かけたんやろ。あのな、さっき彩乃ちゃんと麗奈ちゃんが川に落ち
たんや。すぐに救急車を呼んだから、もうくる思うけど、あんたも急いでここ
に来てや」
電話は三品直美からで、非常に慌てた様子だった。
「待って、これはどういうことなの? 何故そこに直美さんがいるの? 一体
どうして」
