3つのナイトメアー



ような快晴で、美樹は、彩乃の思いっきり楽しんでいる姿が目に浮かぶようだ


った。なにせ、この数日間は、日頃大人しくておっとりとした彩乃からは想像


がつかないほどのはしゃぎようだったんだから。自然、口元がほころんでくる


自分は、なんて親馬鹿なんだろうと苦笑していると、いきなり美樹の携帯のベ


ルが鳴った。後で振り返ると、その時、一瞬嫌な予感が胸をよぎったのだった


が。


「あっ、美樹さんか! 落ち着いて聞いてな。彩乃ちゃん、今日麻衣さんに連


れられて出かけたんやろ。あのな、さっき彩乃ちゃんと麗奈ちゃんが川に落ち


たんや。すぐに救急車を呼んだから、もうくる思うけど、あんたも急いでここ


に来てや」


 電話は三品直美からで、非常に慌てた様子だった。


「待って、これはどういうことなの? 何故そこに直美さんがいるの? 一体


どうして」