いね」
親しみを込めた目で悪戯っぽく笑いかける麻衣に、美樹は、ありったけの感
謝の気持ちを込めて答えた。
「彩乃にこんなに良くしていただいて、なんと言ったらいいのか。じゃあ、せ
っかくのお誘い、喜んで甘えさせていただきます」
「良かったわ。麗奈もとっても喜ぶわ。じゃあその時、今日お渡ししたリボン
を彩乃ちゃんの髪に結んであげてね。麗奈にもつけさせるわ。きっと、お揃い
の姉妹みたいで、二人ともよく似合って可愛いわよ」
美樹は、麻衣の素敵な思いつきに共感して、大きくうなずいた。
その後、美樹は、麻衣と共にそのお楽しみプランの日程を決めてから、麻衣
の家を後にした。
一週間後、迎えに来た麻衣の車で、彩乃は期待に胸を弾ませながら、麗奈と
共にその渓谷へと出掛けて行った。その日は澄みわたる
