3つのナイトメアー



清流が流れてて、珍しい魚が泳いでるの。河川敷には、色とりどりの面白い形


の小石がたくさんあって、前から私と麗奈の秘密の憩いの場所にしてるの。今


は季節的にもいい時期だし、彩乃ちゃんを是非一度お連れしたいわ」


 麻衣の突然の申し出に、美樹は目を輝かせた。麻衣が意外にアウトドア派だ


ったことも、新鮮に映った。


「まあ、素敵。実は、彩乃も自然が大好きなんです。でも主人は忙しいし、な


かなかそういった場所に連れて行ってあげられなくて。麗奈ちゃんも一緒だか


ら、もう大喜びしますわ。でも、麻衣さんに悪くって。本当にお邪魔じゃない


ですか?」


「そんな、全然気にしなくていいのよ。私が運転して二人を連れて行って、十


分楽しませてから、頃あいをみて、また彩乃ちゃんをお宅までお届けするわ。


大事な娘さんをお預かりするんだから、安全運転で行くわね。美樹さんは、心


配しないで家で待っててちょうだ