3つのナイトメアー



よ。二人の友情の証に、このリボンをあなたから彩乃ちゃんに渡してあげて。


あなたの分もあるから、お揃いになるのよ」


 麻衣の手製オリジナルらしいオフホワイトのそれは、ビロード地に繊細なレ


ースがついた凝った作りで、大層しゃれていた。麗奈から直接それを手渡され


て幸せいっぱいの彩乃の様子をみて、美樹は感激して麻衣達母娘に何度も礼を


言った。


「まあ、こんなに素敵なプレゼントをありがとう。彩乃、良かったね。一生の


宝物にしようね」


「そんな、こちらこそ、ずっと彩乃ちゃんに淋しい思いをさせていたのも知ら


ずに、ごめんなさいね。お詫びといったらなんだけど、彩乃ちゃんを素敵な場


所に招待したいんだけど、どうかしら? もちろん麗奈も一緒よ」


「まあ、素敵! どんな所かしら?」


「ここから車で一時間くらい行ったところに、眺めのいい渓谷があってね。そ


こには綺麗な